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医療事務・調剤薬局事務の本音ブログ

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医療事務の残業は多い?帰りが遅くなる時期と少ない職場の選び方

医療事務の残業は多い?帰りが遅くなる時期と少ない職場の選び方

「医療事務は定時で帰れる」と聞いて入ったのに、実際は残業続き——そんな声は珍しくありません。逆に、ほとんど残業のない職場も確かにあります。

先に結論を書きます。医療事務の残業は「毎日ダラダラ続く」タイプではなく、月の特定の時期と、その日の診療の終わり方に集中して発生します。そして、どれくらい出るかは本人の能力より職場の作りでほぼ決まります。

残業が発生するのは月のどこか

医療事務の忙しさは、月内でかなりはっきり波があります。中心にあるのがレセプト(診療報酬明細書)の提出期限です。

時期主な業務残業の出やすさ
月初〜10日ごろ前月分レセプトの点検・修正・提出★★★ ピーク
10日過ぎ〜中旬返戻・査定分の対応、通常業務★ 落ち着く
下旬〜月末締めの準備、未収金の確認★★ やや増える

レセプトの提出期限は診療した翌月10日です。ここを外すと入金が翌月以降にずれるため、医療機関にとっては落とせない締切になります。「月初だけ帰りが遅い」という職場が多いのはこのためです。

一方、日単位では診療が終わってからが本番です。受付を閉めても、最後の患者さんの会計・レジ締め・翌日の準備が残ります。診療終了=退勤ではない、という点は最初に知っておくと落差が小さくて済みます。

帰りが遅くなる4つの理由

① 月初のレセプト業務
上記のとおり、月初は構造的に忙しくなります。件数が多い施設ほど点検に時間がかかります。

② 外来が長引く
患者数が多い日や急患が入った日は診療終了が後ろにずれ、会計・受付の終わりもそのぶん遅くなります。自分の作業が終わっていても帰れないのがこのパターンです。

③ 人手不足
スタッフが少ない職場では一人あたりの業務量が増えます。誰かが休んだ日に一気に崩れるのも、この状態の職場です。

④ 予約制でない
完全予約制でない施設は、終了間際の飛び込み受診を断りにくく、終わりが読めません。診療科によっては避けられない事情もあります。

施設のタイプで残業の出方は変わる

同じ「医療事務」でも、働く場所によって残業の質がかなり違います。医薬品卸の営業として調剤薬局・病院・クリニックを日常的に訪問している立場から見ると、傾向はおおむね次のように分かれます。

施設タイプ残業の傾向特徴
個人クリニック院長の方針次第で両極端少人数のため、1人あたりの負荷が大きい。診療終了時刻が延びやすい
中〜大規模病院シフトで区切られやすい人数が多く分担が効く。一方で夜間・救急の当番が入ることがある
調剤薬局閉局時刻に連動近隣の医療機関の診療時間に営業が左右される。門前の科目で忙しさが決まる
健診センター・企業内診療所比較的読みやすい予約ベースで動くため終了時刻が安定しやすい。求人数は少なめ

「医療事務は残業が多い/少ない」と一括りに語られがちですが、職種ではなく施設ごとの事情で決まっているというのが実際のところです。

残業代はきちんと出るのか

ここが曖昧な職場は要注意です。残業代の割増率は労働基準法で決まっており、事業所の規模に関係なく適用されます。

種類割増率
時間外労働(1日8時間・週40時間を超える分)25%以上
時間外労働のうち月60時間を超える分50%以上
深夜労働(22時〜翌5時)25%以上(時間外と重なれば加算)
法定休日の労働35%以上

月60時間超の50%割増は、以前は中小企業に猶予がありましたが2023年4月から猶予が終了し、小規模なクリニックや薬局にも適用されています。

注意したいのが固定残業代(みなし残業)です。求人票に「月給◯万円(固定残業代◯時間分を含む)」とある場合、その時間を超えた分は別途支払われるのが原則です。含まれる時間数と金額が明示されていない求人は、内容を確認してから判断したほうが安全です。

残業が少ない職場の見分け方

求人票と見学で、次の点を見るとかなり絞り込めます。

逆に、常に求人が出ている職場は、人が定着していないサインとして見ておくといいと思います。

面接で残業のことを聞いてもいい?

聞いて構いません。ただし「残業はありますか」と聞くより、業務の流れとして尋ねるほうが情報が取れます

働く気があるから確認している、という文脈になるので、印象が悪くなりにくい聞き方です。答えが曖昧だったり、質問自体を嫌がられたりした場合は、その反応自体が判断材料になります。

よくある質問

Q. 未経験で入ると、最初は残業が増えますか?
慣れるまでは同じ作業に時間がかかるので、その分は長くなりやすいです。ただし月初のピークは経験に関係なく来るので、「自分が遅いせいだ」と抱え込みすぎないほうがいいと思います。

Q. パートでも残業はありますか?
契約上の勤務時間で帰れる職場が多い一方、レセプト期だけ延長を頼まれるケースはあります。募集要項に「繁忙期の勤務時間延長あり」と書かれているかを確認しておくと齟齬が起きにくいです。

Q. 残業を減らしたいのですが、今の職場で改善できますか?
効率化で減らせるのは自分の作業分だけです。診療時間・人員配置・システムといった構造の部分は個人では動かせません。そこが原因なら、職場を変えるほうが早いことが多いです。

まとめ

医療事務の残業は、月初のレセプト期と、その日の診療の終わり方に集中します。そしてその量を決めているのは、本人の手際よりも診療時間・人員・システム・予約制かどうかという職場の構造です。

今の職場の残業が構造から来ているなら、個人の努力で変えるのは難しいのが正直なところです。医療事務の求人サイトでは「残業少なめ」「定時退社可」といった条件で絞り込めるので、まず求人を眺めて相場を知るところから始めるのが現実的だと思います。

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